「午前中に」「午後までに」とは言わない

やあ、みんな。

仕事のプロ、げんまんだ。

今回も、社内作法を紹介していこうと思う。

今回は、言葉についての話だ。

言葉というものについて、みんなはどう考えているだろうか。

いうまでもなく、言葉とは、他者とのコミュニケーションのための道具だ。

相手に伝わってこそ、意味がある。

それが言葉だ。

ところが、我々は、普段不思議なくらい言葉というものを曖昧に用いている。

慣れというものは恐ろしい。

長年日本語を母語として使い続けてきた人たちの間では、多少曖昧でも、聞き手が意味を補って解釈してしまうのだ。

それで話が通じてしまうんだ。

しかし、話が通じるばかりではない。

当然、お互いの理解が一致せず、意図しない結果になってしまうこともあるだろう。

ビジネスでは、これは大問題だ。

言葉の使い方、今回はこれを考えていこうと思う。

今回の社内作法

今回の社内作法は、これだ。

「午前中に」「午後までに」とは言わない

普段、この言葉を無意識に使ってしまっているという人も多いと思う。

どこが問題なのか、解説していこうと思う。

理由

①時間帯の幅が広すぎるから

解説

「午前中に」「午後までに」

この言葉がなぜいけないか、その理由はとてもシンプルだ。

それは、この言葉の解釈の幅が広すぎるからだ。

「午前中に」というと、始業時間から正午までの全ての時間が含まれることになる。

「午後までに」というと、正午から終業時間までの全部が入る。

仮に、勤務時間を9時から17時までと考えた場合、「午前中に」とは、9時から12時までの3時間、「午後までに」とは12時から17時までの5時間をさすことになる。

いずれの場合も、数時間の幅があり、納期として適当とはいえない。

言われた相手にとっては、この人がいつまでに処理してくれるのか、はっきりとしたことはわからないだろう。

そして、自分の都合のいいように、「午前中に」「午後までに」を解釈する。

すなわち、「できる限り早く」やるのだろうと。

しかし、「午前中に」「午後までに」と言った側はそうは思っていない。

これは、期限を曖昧にすることで、時間ギリギリまでの猶予を得たものと考える。

「午前中に」「午後までに」といったところで、その仕事にすぐに手をつけるわけではない。

こうして、ミスマッチというものは生まれてくる。

これは、「午前中に」「午後までに」といった人間にとっても、よくない。

言葉によって、人は支配される。

曖昧な言葉は、メッセージ性がない。

曖昧な言葉は、それをいった本人に対しても、具体的な行動を示してくれないのだ。

当然、本人のモチベーションが上がるわけでもない。

あなたが何気なくいった言葉は、必ずあなた自身にも影響を与えている。

自分で自分をコントロールするためにも、曖昧な言葉の使用は避けたほうがいいだろう。

終わりに

今回は、言葉についての話だった。

言葉についてきちんと考えるのは非常に重要だ。

我々は、自分の言葉によって大きく左右される。

まずは、この事実だけでもしっかりと理解してほしい。

曖昧な言葉では、大きなものは生まれない。

しかし、逆に、はっきりとした言葉を使うことができれば、それは大きな力を持つのだ。

自分の生産性を上げるだけでなく、他者に影響を及ぼすこともできるだろう。

言葉を大事にしない人間は、3流以下だ。

言葉を大事にする。

それが成功と出世のためにとても重要なことなんだ。

はっきりとした言葉を使うことによって、お互いの意思をすり合わせ、将来への不確実性を取り除く。

これは自分のやりたいことを実現させるためにもすごく大事なことだ。

何かがうまくいかない、そんな場合は、自分が使っている言葉、相手が使っている言葉に着目してみたらどうだろう。

曖昧になっている言葉、それを見つけることが大事だ。

それが見つけられれば、問題の半分は解決したも同然だ。

あとは、その言葉の意味を相手とすりあわせればいいのだから。

言葉の意味に着目する、それを心がけていってほしい。

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